===================================================== JOHANN SABASTIAN BACH ORGELWERK J.S.バッハ オルガン曲集 HASEGAWA AKIRA 長谷川 彰 Standard MIDI files for Roland GM/GS SOUND MODULE Release 1.11 May 5,1995 =====================================================  MIDIデータファイルによるバッハのオルガン曲集です。この曲集には以下の曲が収録されています。 Praeludium und Fuge C-dur BWV531 Praeludium und Fuge G-dur BWV541 Fantasie und Fuge g-moll BWV542 Praeludium und Fuge a-moll BWV543 Praeludium und Fuge h-moll BWV544 Praeludium und Fuge e-moll BWV548 Toccata und Fuge d-moll BWV565 Fuge g-moll BWV578 Passacaglia c-moll BWV582 Canzona d-moll BWV588 Wachet auf, ruft uns die Stimme, BWV645 ---------------------------------------------------------------------------- 目次 1.序文 2.使用方法 3.曲の説明 4.曲集の説明等 5.著作権,転載・配布,使用条件 6.バージョンアップ 7.作者について 8.履歴 ---------------------------------------------------------------------------- 1.序文 1994年春から、趣味でバッハのオルガン曲のMIDIデータファイル化を手掛け、Computer Music Magazine誌に投稿したりしていましたが、かなり曲数も増え、まとめて発表するのに充分な内容になったと思いますので、「J.S.バッハ オルガン曲集」としてここに発表します。 ---------------------------------------------------------------------------- 2.使用方法  インストーラは制作していないので、ハードディスク等へのコピーは、MS-DOSのCOPYコマンドや、MS-Windows3.1のファイルマネージャ等を利用して下さい。その際、全てのファイルを同一のディレクトリにコピーして下さい。 MS-DOS上で使用する場合  曲データファイルは全て標準MIDIファイル(format 0)なので、MIMPI,標準MIDIファイルに対応したシーケンス・ソフト等を使用して再生することが出来ます。曲とファイルの対応は、バッハの作品に付けられている番号でとって下さい。例えば、Passacaglia c-moll BWV582を聴く場合は、BWV582.MIDが対応するファイルです。 MS-Windows上で使用する場合  MS-Windowsのメディアプレーヤー,標準MIDIファイルに対応したシーケンス・ソフト等を使用して再生することも出来ますが、 ヘルプファイルから再生出来ますので、ヘルプファイルをプログラムマネージャへ登録することをお薦めします。 +---------- プログラムマネージャへの登録手順 ----------+ | | | (1)全てのファイルをあらかじめ同一のディレクトリにコ | | ピーしておいて下さい。 | | (2)プログラムマネージャの「アイコン」の項目を選択し | | て下さい。 | | (3)「登録とグループの作成」を選択して下さい。 | | (4)「アイコンの登録」を選択して下さい。「アイコン登 | | 録内容の変更」メニューが表示された筈です。 | | (6)「参照」を選択して下さい。 | | (7)「ファイルの種類」を「すべてのファイル(*.*)」 | | に変更し、(1)でコピーしたbach_ogn.hlpを選択して | | 下さい。 | | (8)「アイコンの変更」を選択します。 | | (9)「参照」を選択し、(1)でコピーしたbach_og1.icoを | | 選択して下さい。 | +------------------------------------------------------  再生は、ヘルプファイル内の教会オルガンのアイコンをクリックするとメディアプレーヤーが起動されます。  尚、正常に再生するためには、MS-WindowsのMIDI関係の設定が正しく行われている必要が有ります。  ヘルプファイルからMIDIデータを再生出来ない場合は、以下の点を確認して下さい。 ●プログラムマネージャに登録する場合、登録内容の「実行時のディレクトリ」が  正しく設定されている必要があります。(「アイコン」→「登録内容の変更」メ  ニューで、「実行時のディレクトリ」が「コマンドライン」のディレクトリ部分  と一致しているか確認して下さい。) ●拡張子HLPのファイルがwinhelp.exeに関連付けられていますか?  (ファイルマネージャの「ファイル」→「アプリケーションとの関連付け」メニ  ューで関連付けを行うことが出来ます。) ●MS-Windowsのmplayer.exe(メディアプレイヤー)がパスの通ったディレクトリ  (普通はWindowsのディレクトリ)に存在していますか?  また、正常に再生するためには、GM(General MIDI)対応音源で再生する必要があります。制作に使用した音源はRolandのCM-300(SC-55互換)で、Rolandのエクスクルーシブ(Reverb, Chorus等)を使用しているので、CM-300/SC-55または互換性のある音源の使用を推奨します。  その他注意事項として、この曲集の標準MIDIファイルは、音源の性能を充分に引き出すために特殊な処理を行っておりますので、楽譜の印刷には向いていないと思われます。  また、MS-Windows3.1上で再生しようとすると、「メモリが不足しています」と表示されて再生出来ないことがあるかも知れません。これは、大抵はコンベンショナルメモリが不足しているだけなので、メモリを何十MB増設しても無駄で、 常駐プログラムを減らしたり、CONFIG.SYSのBUFFERSの値を減らす等の方法でコンベンショナルメモリを充分確保すれば上手く行く筈です。しかし、どうしてもダメな場合もありますので、その場合は該当MIDIファイルを他のソフト(フリーソフトでも結構良いものがあります)で再生して下さい。 ---------------------------------------------------------------------------- 3.曲の説明 ★Praeludium und Fuge C-dur BWV531  《プレリュードとフーガ・ハ長調》  「プレリュードとフーガ」というのは曲名ではありません。「プレリュード」は「前奏曲」,「フーガ」は「遁走曲」と訳されていて、曲の形式を表しています。不思議なことに、「前奏曲とフーガ」とは言いますが、「プレリュードと遁走曲」とか「前奏曲と遁走曲」とは言わないようです。また、「プレリューディウム・ウント・フーゲ」等とドイツ語読みをする人も殆ど居ないようです。  この曲は、冒頭の力強い主題から「ファンファーレ」とも呼ばれています。オルガンの音色ではそうは聞こえないかも知れませんが、吹奏楽器で演奏すればまさにファンファーレでしょう。バッハの若い頃の作品のためか、晩年の曲のような一種異様な重 苦しさ(でもそれが良い!)が全く有りません。 ★Praeludium und Fuge G-dur BWV541  《プレリュードとフーガ・ト長調》  「長調は明るい感じの曲で、短調は暗い感じの曲です。」ということは御存じと思いますが、さて、この曲は本当に長調でしょうか?確かに始まり方も終わり方も明るい感じで、印象としては長調ですが、中間には暗い感じの部分がかなり含まれています。つまり、実際には長調と短調が入り交じっているのですが、全体としての印象が明るいので、長調と呼んでいるのです(勿論、印象だけで決まるものではありませんが)。 ★Fantasie und Fuge g-moll BWV542  《ファンタジーとフーガ・ト短調》  「ファンタジー」は「幻想曲」と訳されています。確かに幻想的とも言えますが、言葉の印象を真に受けると大誤解するおそれがあります。まるで夢を見ているようなフワフワしたファンタジックな曲なのだろう・・・という期待は見事に裏切られ、冒頭の強烈な主題でショック死するかもしれません。「幻想曲」の間はずっと、苦悩に満ちた曲が続きますが、後半のフーガでは苦悩から解放されたような活動的な曲に変化します。この曲は、このフーガにちなんで「大フーガ」とも呼ばれています。「微妙な陰影に満ちた、非常に深みのある曲」といった評価をされている曲(私もそう思います)です。  他の曲もそうですが、これが「同じことの繰り返し」に聞こえるうちは、曲の良さが分かったとは言えません。Computer Music Magazine誌の担当の方は「長い曲なのに何故か短く感じられる」と評して下さりましたが、これは音楽を「聴いて」頂いた証拠で、うんざりしながら「聞いて」いたのでは決して得られない感覚です。「短く感じられる」ようになって頂けると、バッハのオルガン曲の普及に努める作者としては非常に喜ばしいです。 ★Praeludium und Fuge a-moll BWV543  《プレリュードとフーガ・イ短調》  前半は細かい音符が並んでいて、この曲を知らない人・バッハの曲に興味が無い人でも飽きずに聴けると思います。後半のフーガも、淡々としているようでいながら実は終わりに向かって徐々に盛り上げて行く作りになっています。他の曲にも言えることですがバッハのオルガン曲は最後から1/4以降が「盛り上がる」というか「深い」というか、要するにその曲でに最も優れた部分であると思います。勿論この曲も例外ではありません。また、この曲では最後がビシッと「キマって」いるので、ぜひ最後まで聴いて下さい。 ★Praeludium und Fuge h-moll BWV544  《プレリュードとフーガ・ロ短調》  はっきり言ってコワいです。悲しいです。もうダメです。この世の終わりです・・・という感じの曲です。泣きたくなってしまいます。しかし、このような曲でさえ完全な闇ではなく、ある種の明るさを感じさせる部分があるのです。貴方はこの曲から神を感じることが出来ますか?! ★Praeludium und Fuge e-moll BWV548  《プレリュードとフーガ・ホ短調》  全体的に、非常に壮麗絢爛で力強い感じの曲です。冒頭からパワー全開で、前半はこの冒頭の主題をリズムを保ちながら変化させつつ間奏部分を織り混ぜていく協奏曲的な手法で作られています。プレリュードの最後は冒頭と同じなので非常に統一感があります。  フーガは、奇抜とも言える特徴的な音型で「楔」とも呼ばれています。細かい音符が流れるように配置された音型が途中で登場し、フーガ冒頭部分の音型と競い合うようにして徐々に盛り上がって行き、最後のまとめとしてフーガ冒頭部分を再び呈示します。  結構ハマリの深い曲で、私などはこのフーガを聴いていると心臓の鼓動がフーガのリズムに追従するように早くなって時期があったほどです。かといって聴かないでいると頭の中で(時には夢の中でまで)勝手に反復し、それにつられてドキドキしてしまうので地獄の苦しみでした。また、集中して聴いていると覚醒度が非常に高まり、万能感と充足感が涌いてきて・・・実は脳内麻薬の作用なのだろうか? ★Toccata und Fuge d-moll BWV565  《トッカータとフーガ・ニ短調》  「トッカータ」とは「触れる」と言う意味のイタリア語の過去分詞形で、美術では軽いタッチで描くことを指します。同様に、音楽の世界でも「軽快に演奏すること」を指すと思うのですが、確かなことは分かりません。  この曲は、冒頭の主題が超有名です。この曲集では少々「薄く」感じられるかも知れませんが、これがこの曲の本来の姿だと私は思います。「超有名」の理由は、トッカータが非常に「新しさ」を感じさせる作りになっていて、そこが一般受けしているためでしょう。しかし、私は後半のフーガの方がずっと良い出来だと思っています。例によって最後から1/4以降の盛り上がりが何とも素晴らしいからです。本当に、どうしたらこんな曲が作れるんでしょう?私もこんなのを作曲出来るようになりたい! ★Fuge g-moll BWV578  《フーガ・ト短調》  「小フーガ」と呼ばれている曲です。この曲をMIDIデータ化する時、全く異なった2通りの演奏方針を考えました。一つは、現在のMIDIデータに採用した、淡々と演奏する方法です。もう一つは、演奏技術を誇示するかのように装飾音を多用し、ゲートタイムを短めにしてテンポも速めに軽快に演奏する方法です。  何故前者を採用したかというと、まず「MIDIデータの作り易さ」が挙げられます。後者の方法では人間の一流演奏家には多分勝てませんし、不自然さを無くすのにも苦労しますが、前者の方法なら、多少いい加減に作ってもそれらしく聞こえます。それに、後者は人によって好き嫌いが激しいですから・・・。  とは言っても、根が凝り性なもので、やっぱり凝ってしまいました。トリルの部分の早さが変わるのを聴いて下さい。 ★Passacaglia c-moll BWV582  《パッサカリア・ハ短調》  「パッサカリア」というのも音楽の形式で、同じ主題を繰り返し、発展させながら曲が進んで行きます。後半が実は2重フーガだそうで、フーガがいきなり2個の主題で始まります。BWV542のフーガと並んで、古今東西のフーガの最高傑作の一つだと思います。(かの「フーガの技法」の未完のフーガも完成していれば・・・)  この曲は、私がバッハの音楽に傾倒して行くきっかけとなった曲です。この曲集で最初にMIDIデータを制作した曲でもあります。  そのうちバレてしまうので白状しますが、この曲だけ「ホールド」(ピアノで音を伸ばす時に使うペダルの効果)を使っていることです。これは、ただ単に、MPC(後で紹介)のMMLをマスターしていなかったためで、深い意味はありません。例えば、4分 音符と16分音符がタイで結合されているときMPCでは「a4^16」のように「^」でつなげたり、4分音符の長さを48として計算して「a@60」と書くことも出来ることを知らなかったもので・・・ ★Canzona d-moll BWV588  《カンツォーナ・ニ短調》  美しい曲です。こういった小さな曲は、作曲も演奏もごまかしがきかず、以外に苦労するものです。MIDIデータも、淡々と作っているように聞こえるかも知れませんが、実は異様に苦労しています(BWV578と違ってテンポが細かく変化しているのが苦労の現れ)。 ★Wachet auf, ruft uns die Stimme, BWV645  《「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」》  目を覚ませと呼んだのは「物見」だそうです。  この曲のMIDIデータは、PC-VANのMIDIデータコンテスト(中止になってしまいましたが)の為に制作しました。  実は、自分では余り気に入っていません。作っている最中は結構気に入っていたのですが、やはり普段と耳(脳?)の状態が違うのでしょう。何回も聴いて頂ければ、気に入って頂けると思います。  この曲は、バッハ自身が声楽曲(BWV140)からオルガン用に編曲したものと言われています。MIDIデータ制作後に元の声楽曲もCDで聴いてみましたが、イメージと全然違っていて驚きました。 ---------------------------------------------------------------------------- 4.曲集の説明等  バッハのオルガン曲に関する詳細な解説は、その道の立派な資料を参照して下さい。ヘルマン・ケラーという人が著した凄い本がある様です。ヘルマン・ケラーという人が著した凄い本がある様です。(私は読んだことはありません。読みたいとは思っているのですが・・・)何故その本を知っているかというと、楽譜目当てに国会図書館に行ったとき、検索結果に何回も出てきたことと、雑誌か何かで「この本を読んで非常に感銘を受けた」という記事を読んだからです。ちなみに、楽譜は国会図書館では手に入らず、上野の東京文化会館の音楽資料室でコピーしました。  さて、MIDIデータは、全て自分の頭の中にあるイメージで制作しました。とは言っても、そのイメージは世界の一流演奏家の演奏を聴いたことにより形成された部分が多く、必ずしも「オリジナリティー溢れる演奏」という訳ではありません。それに、自分で作っておいて言うのも何ですが、完全にイメージ通りのMIDIデータが出来た訳ではなく、まだまだ不満な点があります。  全体的に、演奏はやや軽めです。これは、MIDI音源の音そのものが薄い(エフェクトをかけやすく、また、重ね合わせたときに妙な音にならないようにとの配慮から)せいも有りますが、私の好みの問題で、重厚でも「死んだような」演奏より、軽薄でも「生き生きとした」人間味のある演奏が好きだからです。  まあ、曲によってはもっと重厚で「死んだような」演奏にしたいものも有ります。例えばBWV544等は、一見、死んだようでいても、内面的には熱く燃えている、と感じさせる演奏が出来れば大成功だと思います。実際、MIDIでそこまではなかなか出来ませんが・・・。そういう演奏では、ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha)の1962年の演奏が挙げられると思います。これはもう感涙ものです。特に後半のフーガは本当に泣きます。(ARCHIV社からCDが出ています。)  逆に、「生き生きとした」演奏とはどのようなものなのでしょう?それは、BWV543.MIDを再生して聴いて下さい。「元々生き生きとした曲なのだから当たり前」と言われればそれまでかも知れませんが・・・。しかし、これほど生き生きとした曲でも「死んだような」演奏が可能なのです。例えば、さっき誉めたヘルムート・ヴァルヒャの演奏ですが、はっきり言って死んでいます。生き生きとした演奏の代表は「踊る指揮者」としても有名なトン・コープマン(TON KOOPMAN)の演奏(1988年,Novalis/クラウンレコード)でしょう。ただ、個人的には、マリー=クレール・アラン(Marie-Claire ALAIN)の演奏の方が好きです。  さて、最も私のイメージに近付けることが出来たMIDIデータは、何と言ってもBWV582.MIDでしょう。これは、この曲集の中で最初に作ったデータでもあります。昔、3万5千円で買ったPC-6601SRの内蔵FM音源を、BASICで演奏プログラム(データの塊、約30KBのフリーRAMが殆ど一杯になった)を作って鳴らしたのが最初で、その後MUSYC SYNUPSで入力し、さらにその後、この曲集の元となったデータを0から入力しました。Computer Music Magazine誌に投稿した後もちょくちょく改良を重ねたため、バージョン数値は最も大きくなっています。  ところで、私のMIDIデータには他には無い(と思われる)特徴があります。MIMPI等、MIDIイベントが表示されるプレーヤーで再生すると、1つのパートを演奏するために2つのMIDIチャンネルを交互に鳴らしたり、パンポット(定位)をガタガタ動かしたりしている様子が目で確認できます。  なぜ、そんなことをしているかというと、まず、2つのMIDIチャンネルを交互に鳴らしているのは、ノート・オフ後の音の減衰(リリース)成分が自然な感じで次の音に重なり、残響が不自然に切れることがなくなるようにするためです。CM-300の仕様上、そのようなことは無い筈だと思ったのですが、念のため実験した所、発音の感じが少し違ったのでこのようにしています。この手法自体は私だけのものではなく、FM音源でピアノの音を鳴らす場合等の基本的なテクニックの一つです。  次に、パンポットをガタガタ動かしているのは、パイプオルガンという楽器の構造によります。パイプオルガンは、少なくとも音階の数だけパイプが並んでいます。つまり、音階により異なるパイプ,即ち、異なる位置で音が発生する訳です。パイプの位置を完璧にシミュレートするには、発音位置を縦にも変えなければならないので難しいのですが、せめて、同じ高さの音は同じ位置から聞こえるようにしよう、と考えてこのようにしました。  パイプオルガンという楽器をより完璧にシミュレートするには、平均律では響きがいまいち(とは言っても、本物は弾いている間ににも調律がずれて行くので余り関係ない?)だし、本物は音階によって音色が違うし、1音階で複数のパイプを鳴らす(正確には鳴っているのは中の空気?)訳だし、パイプ同士の共鳴も考慮に入れなければなりません。そもそもパイプオルガンを包有している、一般に面積に比べて天井の高い教会の音響を、 CM-300でシミュレートするのは無理があるでしょう。これは、音源やエフェクタのメーカーに何とかして貰わないと・・・。でも、「○○教会のオルガンを完璧にシミュレートした音源・・・なんて売れないだろうな・・・。」 ---------------------------------------------------------------------------- 5.著作権,転載・配布,使用条件  バッハの音楽そのものは既に著作権の期限が切れていますが、ファイルの著作権は作者(長谷川 彰)が保有します。  この曲集の転載・配布条件は以下の通りです。以下の条件の全てを遵守する限り、自由に転載・配布して頂いて構いません。 1.受け取ったままの状態で転載・配布すること。 2.商品(雑誌,パッケージ・ソフトウェア等)への添付・   収録時及び商用ネット等への登録時には作者への連絡   を行うこと(郵便で)。 3.商品に添付・収録する場合は、著作権を作者が保有し   ていることを該当商品に明記すること。 4.転載・配布(商品への添付・収録や商用ネットへの登録   を含む)によって、作者の権利は一切制限されず、作者   に如何なる義務も生じさせないこと。  使用条件は、以下のことに同意して頂くことです。 1.この曲集を使用したこと、または正常に使用出来なかっ   たことによる如何なる損害も全て使用者の責任です。 2.悪用しないこと。  謝礼等を下さる場合は謹んでお受けするつもりです。また、義務ではありませんが、商品に収録した場合は贈り物として作者に下さることを希望します。 ---------------------------------------------------------------------------- 6.バージョンアップ  ファイルを修正した場合はRelease値を0.01増やし、MIDIデータファイルを追加/削除した場合はRelease値の0.1の位を増やして0.01の位を0にすることにより、Release値の10倍が収録曲数になるようにします。というのは実は単なる思い付きなので実際どう なるかは分かりません。  バージョンアップの通知は適当に行います。作者の気分次第なので、好意的なお便りを下さった方やバッハ狂の方等には優先的に通知を行うかも知れません。 ---------------------------------------------------------------------------- 7.作者について   氏  名:長谷川 彰   生年月日:1969年 1月 20日   特  技:オセロ(2段)   住  所:千葉県松戸市  その昔、私はPC-6001でBASICプロブラムを作って内蔵PSG音源(Personal compurer Sound Generater)を鳴らして遊んでいました。その後、PC-6601SR(FM音源)に乗り換え、内蔵メモリを目一杯使ってバッハのオルガン曲を演奏するプログラムを作ったりしていました(思えばこの頃既にバッハのオルガン曲に傾倒していた・・・)。  この経験で、MML(Music Macro Language)を極め、ミュージ郎300でMIDIの世界へ入り込んだのですが、MML入力対応のシーケンス・ソフトなど殆ど存在せず、しばらく(と言っても1年以上)はしょーもない曲を作曲して遊んでいました。  やがて、フリーソフト(MPC Ver.0.64,現在は0.85+パッチ,(c)江頭勝己氏)でMMLファイルを標準MIDIファイルに変換出来ること知り、手に入れたのは1994年 2月頃でした。これを機にパソコンもPC-286CからPC-9821Ap2/U8Wに買い換え、こうして曲集まで出せるようになったという訳です。  連絡先は書きませんが、勤務先でネットニュースを読めるので、fj.comp.music等で話題にして頂けると嬉しいです。 P.S.  MPCの作者、江頭勝己氏には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。市販のソフトにも引けをとらない細かい指定が可能で大変重宝しています。 ---------------------------------------------------------------------------- 8.履歴 1994.12.24 Release1.00 ・BWV531,541,542,543,544,565,578, 582,588,645を収録(初版) 1995.01.06 Release1.01 ・MS-Windows用のヘルプファイル収録。  ライト式の文書を削除。 ・ドキュメント,アイコンを変更。 1995.02.25 Release1.10 ・BWV645の最後の方の1オクターブすれ  ていた部分を修正。 ・BWV548を追加 1995.05.05 Release1.11 ・BWV548,645を一部変更。 ・ヘルプファイルのフォントを変更。 ----------------------------------------------------------------------------